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七宝山

ふもんいん

普門院 (準別格本山)

宗務所:香川宗務所   代表者:木村法海
〒769-1407  香川県三豊市仁尾町仁尾丁880番地 

普門院の信仰/歴史

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寺院名 普門院 七宝山慈眼寺
宗派 真言宗醍醐派 準別格本山
本尊 聖観世音菩薩
由緒 七宝山普門院は慈眼寺と称し、香川県三豊市の仁尾町にある真言宗醍醐派の寺院である。当山の開基については諸説あれどもはっきりとしたことは明らかではない。幾多の時代の変遷を経た後、元徳(一三二九)年中に再興される。又、当山の「山号」は、昔弘法大師空海上人が七種の宝を峰々に埋めたと伝えられる、仁尾町を取り囲む山脈「七宝山」からきている。その他「院号」「寺号」共に当山の本尊である聖観世音菩薩、即ち観音経の一節をそれぞれ由来とするものである。
境内には、本堂、鎮守堂、客殿、庫裏、山門、釣屋などが建立されており、現本堂は江戸時代中期宝暦八年(一七五八)三月改築、庫裏は江戸後期改築、山門は天保十年十一月(一八三九)に改築されている。
本尊は聖観世音菩薩であり、その脇に阿弥陀三尊、不動明王、その他裏堂には青面金剛、十一面観世音、弘法大師等の尊像が安置されている。当山の什物として唐金灯籠、熊野曼荼羅図、真鍮五具足、十三仏画、弘法大師、光明種字曼荼羅図三福対の掛け軸などが大切に保管されている。
境内の鎮守堂は安永九年五月(一七八〇)に改築され、三宝荒神が祀られており現代でもその信仰は地域に息づいている。
当山は江戸時代に発展の最盛期を迎えた仁尾の町の中心地に位置しており、物流や藩主の参勤経路の集合地点であった為当時の丸亀藩の高札場が当山山門西横の表塀の前に設置されることとなった。この高札場は現在も建っており、高札場の建っている辻は「札の辻」と呼ばれその名称は今も変わらず使われている。現在ある高札場は昭和四十四年(一九六九)県の文化財に指定されており、その近辺には往時の繁栄を偲ばせる町並みが広がっている。

七宝山普門院 御詠歌
東にし 南にきたに 誰れ人も
入るにたやすき 観自在門