wp-content/uploads/100603/01.jpg

瑞祥山

じぞうじ

地蔵寺

宗務所:香川宗務所   代表者:木村勝美
〒769-1404  香川県三豊市仁尾町仁尾乙4番地の4 

地蔵寺の信仰/歴史

wp-content/uploads/100603/02.jpg

 寺院名 別格本山 地蔵寺 瑞祥山法壽院
 宗派  真言宗醍醐派 
 本尊  地蔵菩薩
 由緒 瑞祥山法壽院地蔵寺は、七宝山普門院慈眼寺の「奥の院」として建立され、古くから「父母(ちちぶ)のお地蔵さん」と呼ばれ親しまれてきた。当時から延命・厄除祈願、その他子供の守本尊として参詣されており、現代でも続いている。
 当院の境内には、本堂、客殿、庫裡があり本尊は地蔵菩薩で延命・厄除・身代わり・子持・子安の五地蔵尊が祀られている。
 地蔵寺の草創は不詳であるが、記録には七宝山普門院中興六世の素真法印が発願主となって信徒と図り、寛政六年(一七九四)寅七月二十四日に新たに「厄除地蔵」を刻み、それまであった他の石佛四体と合祀し父母の地蔵堂を再興したとある。その後幾多の変遷を経て明治期に父母山頂より現在地に移転再建立して現在に至る。
 当地を父母峠と呼び、祀った地蔵を身代わり地蔵と称する由来は、本寺の記録である「通夜堂再建勸奨疏」によれば、「昔寛和(九八五―九八六)の頃一人の少女有り。此の石像を礼拝して両親に廻り逢わん事を祈り居りしに、俄に病を発し打臥しぬ。其夜賊来りて少女を害し財を奪い去らんとす。不思議なる哉少女声を発して尊像を礼拝す。賊驚き見るに少女いささかの傷なく、怪しみて尊像を拜すに胸元より鮮血漓々たり。賊忽然として改悪修善の良心に翻り罪障消滅の為、少女と共に草庵を結び懇に尊像を供養し奉る。その後少女の母不図詣り来りて親子奇縁を悦ぶ。此菩薩の善功方便也と信心肝に銘じ大道心となりぬ。故に「父母逢峠身代わりの地蔵尊」と申し伝えし由・・・」との云われがあり、深い所以が有ったことが伺える。
 当山には年中行事の「百万遍の数珠くり供養」に使われた長さ一五メートルの大数珠や経文を小石に記した数千個もの「一字一石」が伝えられており、根強い信仰が古来より今も息づいている。

         父母地蔵尊御詠歌
身を結ぶ ここに父母の地蔵尊
とうとき法に 合うぞうれしき