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正覚院−寺歴 

正覚院−正門
本島の八が峰は、その名の通り八か国が見渡せるという本島一番の展望台ですが、その登山道の途中に、島の人たちが“山寺さん”と呼ぶ真言宗の古刹、妙智山正覚院観音寺の堂塔が緑の樹海の中に、ひっそりと静まりかえっています。
当山は、聖武天皇の勅願に依りて~亀年間に開創せらました。ご本尊聖観世音菩薩は、行基菩薩の霊作であります。
その後、延暦四年に坂上田村磨の勅願により七堂伽藍が造営され、のちに白河天皇の勅願所となり、その他にも伏見天皇を始め、多くの歴代天皇の信仰をあつめた名刹です。
さらに、当山は、真言宗総本山醍醐寺の開基、聖宝理源大師の誕生の地です。大師は、小野流の始祖であり、修験道(当山派)の祖師出もあり、天智天皇の後胤、葛声親王のお子さまで、幼名を恒陰王という。母親は、右大将金実の女綾子姫称し大師を御妊娠中に以所ありて(うつろ)船に乗せ奉り流され玉ふ讃岐国塩飽本島泊浦に着き玉ふ浦人間ひ奉りければ「いづことも身は白浪にゆられこしかたねの船を哀れとは見よ」と答へ給ひき斯かる奇縁に依りて妙智山正覚院の霊域に御誕生遊ばされたのである然して又浄土宗の祖師法然上人は曾て流罪に会ひ給ひて本島に御着の時霊光を慕ひ当山に登りて礼讃して云く「此世ながらの御浄土なり」と法悦歓喜遊ばされて仏恩報謝と自証化他の功徳を積むべく自ら筆を採て紺紙に金泥にて三尊来迎の影と六字の名号を謹書して大師の尊前に奉供されましたそこで此霊域に於て上は 皇帝陛下玉体安穏宝祚無窮の御為め並に一般民衆現当二世功徳円満の為に護摩大供養をなし共に広大なる法益を分ちませう。



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