★永徳元年在銘鰐口
(市指定文化財)
鰐口は、仏殿前の軒下に吊す金属製の仏具で、参詣者は吊り下げてある布で編んだ綱を振り動かして打ち鳴らす。いくぶん細長い円で、中は空洞、下側に横長い口があり、それが鰐の口に似ているので、この名が起こったといわれる。
正覚院が所蔵しているこの鰐口は、直径33.0cm、厚さ12.1cm、重さ7.5kgである。
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★応永二十八年在銘懸仏
(市指定文化財)
懸仏は、古くは御正体と呼び、多くは神社の本地仏を円鏡形の金属板などに取り付け、神社の本殿、まれには仏殿に掛け、現世安穏、後世善所、子孫安楽、無病延命などの御利益を祈ったものである。
この懸仏は、元は木烏神社横の別当長楽寺の大師堂にあったもので、最も大きいものは、直径29.7cm、厚さ1.2cm、重さ525g、丸い木板台に薄い銅板を張り、阿弥陀坐像、花立などを押し出し、花立には花が挿してある。
第2のものは直径19.7cm、第3のものは直径14.5cm、第4のものは直径12.1cmと小さくなり、いずれも厚さ0.9cmで円形板に薄い銅板を張り、仏像を押し出している。
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